無脾症70%日記

2015年9月に無脾症・単心室・単心房・肺動脈閉鎖・総肺静脈還流異常で誕生した息子の日々を父親が書き綴ります

グレン前日 手術説明 20160208

      2016/02/13

肝心の息子は色々分かって来たらしく、看護師さんがあやしても全く泣き止まず。。退院前はハイローチェアで揺らしたら一発だったのに。。人を選び始めた。妻>>俺>その他って感じ。15時から説明開始。術後の感染が一番気になるかな。

内容

フォンタンをするためにグレン以外に肺動脈形成と総肺静脈還流異常修復も同時に行う。

グレン手術

上大静脈を肺動脈につなぐ手術。これで上半身の血液は直接肺に戻るのでサチュレーションが回復する。下半身の血液は心臓に戻るのでチアノーゼは残る。チアノーゼはフォンタン後に無くなる。

以下のページが動画付きで分かり易い。
(両方向性)グレン手術 | 心臓病の手術 | 東大病院小児集中治療室 PICU

肺動脈形成

狭窄している箇所を自身の心膜を使って広げる。

総肺静脈還流異常修復

普通は心臓に繋がっている肺静脈が上大静脈に繋がっている。今は良いが、今後狭くなる可能性が高い。今回グレンで人工心肺を使うので同じタイミングで処置する。息子は肺静脈と心臓が接近しているので(このあたりは内容が難しくあまり理解が出来ていない)、繋ぎ合わせるだけの比較的楽な手術となる。心臓をくるっとひっくり返して処置するとボス医師は言っていたが、単純に処置し易いってことなのだろうか。直接心臓を処置する必要があるので心筋保護液を使って約30分から1時間心臓を止める。手術1ヶ月後くらいに10%から30%の確率で膜が張って狭窄する可能性有り。その場合は都度膜を剥がす。状態はCTやレントゲンでも分かる。

リスク

感染

BTシャント手術後に感染したので可能性は高い。これが一番不安。傷の治りも劇的に遅いし。

不整脈

これも前回の術後に発生したので、今回も高確率で脈が速くなる。速くなる場合は薬で対応出来る。しかし、遅くなる場合はペースメーカーを着ける必要有り。

乳び胸

10〜20%の可能性で発生。脂肪抜きのミルクに変える必要有り。

脳障害・肝障害

殆ど可能性は無いとのこと。新生児だとたまに起きるらしい。もし発生したらこの治療を最優先に行う。

術後

麻酔は翌日か翌々日で覚める。1週間でICUから一般病棟に移動。1ヶ月程度で退院。退院後、最低半年は酸素を吸う必要有り。肺の血管を大きくする。

memo

帰宅後、娘が大暴れしていたので妻と一緒にあやしたが、俺が声をかけても何故か無反応。最近、無視されるケースが多くなってきた。人を選び始めたってことは成長してる証拠なので、嬉しいやら悲しいやらって感じ。家族全員、もう少しの辛抱です。

 - グレン前後